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Tommymoo's Garden

Fukujuso (Far East Amur adonis)

Genus: Adonis.

Species: Adonis amurensis.

March 2011, given by my parents

Flower: Feb - April
Perennial
deciduous (落葉性)

日本では北海道から九州にかけて分布し山林に生育する。シノニム(同一種を指す同意語)の種小名である amurensis は「アムール川流域の」という意味。早春のウメの花がほころぶころから蕾をもち上げる。当初は茎が伸びず、包に包まれた短い茎の上に花だけがつくが、次第に茎や葉が伸び、いくつかの花を咲かせる。この花は花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引している。その為、太陽光に応じて開閉(日光が当たると開き、日が陰ると閉じる)する。葉は細かく分かれる。夏になると地上部が枯れる。つまり初春に花を咲かせ、夏までに光合成をおこない、それから春までを地下で過ごす、典型的なスプリング・エフェメラルである。

根はゴボウのようなまっすぐで太いものを多数持っている。

花言葉は永久の幸福、思い出、幸福を招く、祝福。

栽培環境
落葉樹林の下や明るい木もれ日を好みます。鉢植えの場合、芽出しから開花までは午前中日の当たる場所、葉が固まるころからは、ゆるやかな風の流れる明るい日陰や、木もれ日の下に置きます。夏前には落葉するので、地上部が枯れたら棚下などへ移動させて、ゆっくりと休眠させましょう。
 庭植えの場合も同様の理由で、樹木の下の日当たり側か、落葉樹と落葉樹の間に植え込むと自然に繁殖し、春に先駆けて美しい花を咲かせてくれます。

水やり
庭植えの場合は自然の雨にまかせますが、葉のある時期に晴天が続くようなら水やりをします。

肥料
「春植物」は全般に、肥料の施し方で成長に大きく差が出ます。植え込みの際に、元肥として緩効性化成肥料を1株当たり数粒入れると効果的です。芽出しが始まったら置き肥をします。同時に2週間に1回液体肥料を施すとよいでしょう。

病気:灰色かび病、炭そ病、ウイルス病など
 病気ではありませんが、冬芽の凍結による株元の腐れが最も多く見られます。特に植え込みが遅かった株は、あまり凍らせないように管理します。入手したばかりの株では、芽が委縮して伸びることがあります。これは根を切りすぎたり、寒風により芽が乾きすぎたりしたことが原因です。まずは健全でがっちりとした苗を入手することを心がけてください。
 病気としては、花後に灰色かび病が見られます。芽に黒いすす状のものが出て枯れ始めたら、炭そ病やウイルス病が疑われます。

害虫:ナメクジ、ヨトウムシ、アブラムシ
 ナメクジやヨトウムシの食害、アブラムシの発生が見られます。見つけしだい捕殺します。

植えつけ、植え替え
植え替えは秋に行います。植え替えは毎年か2年に1回行います。植え替えの際に古く傷んだ根茎や根は除去します。

ふやし方
株分け:植え替えの際に株分けをします。あまり小さく分けずに、手で分かれる程度とします。芽が密集している株は、自然に分かれるもの以外は無理して分けないほうがよいでしょう。

タネまき:タネは花後に金平糖状に結実します。未成熟で手で触ると自然に落ちるころにとりまきします。用土は親株と同じものを使います。タネは未成熟で腐りやすいので、まいてから1週間は覆土をせずにそのまま管理し、その後に1cm程度に覆土をして、棚下でコケが生えないように管理します。翌春に双葉が発芽し、早いものでも開花までタネまきから4年を要します。

花がら摘み:開花後にタネをつけさせないものは、株が疲れるので花のつけ根から切除します。

Photos of this plant

  • Dsc05446